いつも私のブログを読んでくださっている皆さま、こんにちは。
これまでは「エビデンスに基づいた糖質代謝のメカニズム」とか「腸内細菌叢がもたらす痩せ体質へのアプローチ」なんて、いかにも「私、理屈で生きてます」みたいな顔をして記事を書いてきました。
でもね、今日はちょっと、その「研究者のお面」を剥ぎ取って、生身の、いや脂肪たっぷりの私の話をしようと思います。
先に言っておきます。今回の記事は、キラキラしたダイエット成功談ではありません。「ビールとポテチで8kg痩せて老けた話」や、「メキシコでクッキーを齧りながら72kgまで育った話」、そして「痩せたら人生バラ色になるかと思いきや、残ったのは性格の問題だった話」です。
お口に合うかわかりませんが、脂質と糖分多めの内容でお送りします。
第1章:暗黒の「ポテチ&ビール」ダイエット
私の体重変化は、常に「環境」と「ストレス」に連動してきました。
最初の大きな転機は、新卒で入ったブラック企業時代です。朝8時から夜遅くまで、心も体も削られる日々。朝食を食べる余裕なんてない。昼は適当なまかないを胃に流し込むだけ。そして夜、ボロ雑巾のように帰宅して私が手に取っていたのは、野菜でもタンパク質でもなく、「ポテトチップスとビール」でした。
「美味しいものは、脂肪と糖でできている!」当時の私にとって、ポテチの塩気とビールの喉越しは、明日も生き延びるための唯一のガソリン。死んだように眠るための入眠儀式。
結果、どうなったか。半年で8kg、スルスルと落ちました。
「え、羨ましい!」と思ったあなた、ちょっと待ってください。当時の私を撮った写真、今見ると本当にホラーですよ。お肌は砂漠のようにパサパサ。目は虚ろ。髪もバサバサ。若見えすることだけが自慢だったのに、実年齢にプラス5歳したって誰も疑わないような、枯れ果てた姿。
痩せたというより「やつれた」。これが、私の最初のダイエット(?)の記憶です。体重計の数字は減っても、鏡の中の自分はちっとも美しくない。この時の衝撃が、のちに私が「理屈(栄養学)」に傾倒する一つのきっかけになり、そして「このままじゃ死ぬ」と会社を辞める決断をさせたのでした。
第2章:世界を巡る「増量」の旅(スペイン・メキシコ編)
ブラック企業を脱出した私は、羽を伸ばしすぎて今度は世界で太り始めます。
まずはスペイン留学時代。ここは天国でした。週末になればフィエスタ(パーティー)の連続。現地の友達と集まっては「お寿司パーティー」を開催。日本食だからヘルシー? いえいえ、海外のお寿司はシャリが巨大で、謎のソースがかかった糖質の塊です。それをビールやサングリアで流し込み、締めには特大のアイスクリーム。
楽しかった! 本当に楽しかった! でもね、楽しさと体重は比例するんです。友情が深まるたびに、私のウエストラインも「情熱的」に膨らんでいきました。
そして、極め付けはメキシコでの就職です。ここもまた、別の意味でのブラック環境でした。朝8時から夜21時まで拘束される日々。現地の食事は美味しいけれど、とにかく量が多い。そして脂っこい。肉を焼くにも油、添えられるのはアボカド(良質な脂質だけど、量が多い)。飲み物は「グアダラハラ」という、ハイビスカスティーに砂糖をこれでもかとぶち込んだ超絶甘いジュース。
あまりの甘さと脂っこさに、私の胃腸は早々にギブアップ。常に胃もたれしているから、まともな食事が食べられない。でもお腹は空く。結局、デスクの引き出しに忍ばせたクッキーとカフェオレで空腹を紛らわす毎日。
「タンパク質不足+過剰な糖質+慢性的なストレス」この最悪のコンボの結果、私の体重は人生MAXの72kgに到達しました。鏡を見ると、そこにはスペインの陽気な面影もない、メキシコのクッキーに支配されたパンパンの私が立っていました。
第3章:母の言葉と「可能性の抹殺」
そんな私が、なぜ「本気」で変わろうと思ったのか。きっかけは、母の死でした。
亡くなる前、母がポツリと言ったんです。「結婚してほしかったな」って。当時の私は72kgのデブ全開。婚活もしていましたが、結果は惨敗の連続でした。
お断りされるたびに、私は心のどこかでこう思っていました。「私がデブだから、みんな中身を見てくれないんだ」「デブじゃなければ、もっとうまくいくはずなのに」
でも、ふと疑問が湧いたんです。「……果たして、本当にデブだから失敗してるのか?」もしかして、私の性格が致命的にダメなんじゃないか? あるいは、そもそも私が結婚に向いていない人間なんじゃないか?
もしそうなら、一生「デブだから」という言い訳を盾にして逃げ続けるのは、自分に対して失礼だ。だったら、まずは一番わかりやすい「デブ」という可能性を、物理的にこの世から抹殺してやろう。
そう決意して、私はプロのトレーナーさんの門を叩きました。「まずはデブを辞めたいんです。言い訳のできない体にしてから、自分の性格と向き合いたいんです」ってね。
第4章:出会うまでの「痩せられない時代」と、転機
正直に言いましょう。トレーナーさんに出会う前の私は、「全然痩せられない人」でした。
知識はありました。栄養学の本は読んでいたし、「脳と食欲の関係」だって頭では理解していた。でも、知っていることと、できることは全然別の話でした。
糖質制限を試みては3日で挫折。置き換えダイエットを始めては1週間で元の食生活に逆戻り。「今週こそは」と意気込んでは、ストレスが来るたびにポテチに手が伸びる。72kgになってからも、意志の力でどうにかしようと何度もがんばりましたが、体重計の針は1mmも動きませんでした。
それもそのはず。私が抱えていた問題は「意志が弱い」ことではなく、「脳と胃腸が、痩せにくい状態に最適化されてしまっていた」こと。自分一人で、その状態から抜け出すのはほぼ不可能だったんです。
トレーナーさんとの出会いで、何かが変わった
門を叩いた当初、私はトレーナーさんに「自分なりにいろいろ試してきたんですけど、全然ダメで」と話しました。するとトレーナーさんは少し笑いながら、「そうですよね、自分だけでやるの、かなりしんどいですよ」と言ってくれた。
それだけで、なんか、ちょっと泣きそうになりました。笑
「意志が弱いから痩せられない」ではなく「そのやり方じゃ誰でも続かない」と言ってもらえた感覚。「自分がダメなんだ」という自己嫌悪の殻が、少し割れた瞬間でした。
そこからは、するする、本当にするすると落ちていきました。
脳の状態から整えること、メキシコで悲鳴を上げていた私の胃腸を修復すること、食欲がどこから来るのかを紐解いていくこと——一人でやると迷子になっていたことが、伴走者がいることで驚くほどスムーズに進んでいった。
気づいたら、72kgから22kgが落ちていました。「え、こんなに変わったんだ」と自分が一番驚いた、というのが正直なところです。
第5章:痩せてから気づいたこと、今も続けていること
22kg落ちた今の私は、食べることへの向き合い方が変わりました。
ビールも飲むし、たまにはポテチも食べます。でも、あの頃のような「依存」ではなく、「今日はこれを楽しもう」と選択して楽しめるようになった。同じ食べるなら、ちゃんと選んで食べるほうが満足度が高いし、食べすぎない。当たり前のようで、一人では辿り着けなかった感覚です。
体重計より「着心地」と「体調」を基準にするようになったのも、大きな変化のひとつです。以前は1日に何度も体重計に乗って一喜一憂していましたが(重症笑)、今は「お気に入りのパンツの余裕」と「今日の体の軽さ」で判断しています。数字に振り回されなくなったら、生活がぐっとラクになりました。
ストレスが来たとき、まず「場所を変える」ことを覚えました。部屋からベランダに出る、近所を少し歩く——「食べ物のある空間」から物理的に離れると、脳のスイッチがリセットされる。これも、一人では気づけなかったことのひとつです。
飲み会が大好きな私が、それでも維持できている理由
実を言うと、私、飲み会がめちゃくちゃ好きです。人と話しながら飲む時間って、最高じゃないですか。笑
スペインでもメキシコでも「楽しさと体重は比例する」と身をもって証明してきた私ですが、今は飲み会を存分に楽しんでも、体型を維持できています。
その理由は、シンプルに「体の状態を理屈で理解できるようになったから」です。
たとえば、飲み会の翌朝。体重計に乗ったら+2kg、なんてこともあります。でも今の私は慌てない。「今は水分がいっぱいあるだけ。」
アルコールは体に炎症を起こしやすく、水分を溜め込みやすくします。塩辛いおつまみも同様。だから翌朝の体重増は、ほとんどが「むくみ(水分)」です。水をしっかり飲む、軽く体を動かす、発酵食品でお通じを整える——適切な対処をすれば、だいたい半日で水分のむくみは抜けるし、お通じも良くなる。
そして、それでも残った体重が、本当に「増えた体重」です。
そこで初めて、「じゃあ、ちょっと意識してみよう」と静かに動き出せばいい。慌てなくていい。焦って食事を抜かなくていい。むしろ焦った対処のほうが、体にとって悪影響が大きい。
「増えた!終わった!」と大騒ぎしていた頃の私とは、まるで別人です。今は体のサインを読んで、必要なステップを淡々と踏むだけ。飲み会を我慢しなくていい。美味しいものを楽しんでいい。体の状態を”読む力”を持っていれば、それで十分なんです。
おわりに:デブを辞めて残ったもの
さて、皆さんが一番気になっている「その後」の話をしましょう。「デブ」という可能性を抹殺した結果、私の婚活はどうなったか。
……いまだに結婚できていません。笑
はい、結論が出ました。原因はデブではありませんでした。私の性格に問題があったみたいです!
でもね、これが最高に清々しいんです。今は「デブだからダメなんだ」という卑屈な言い訳が通用しません。鏡に映る自分は、パサパサだったブラック企業時代よりも、パンパンだったメキシコ時代よりも、ずっと引き締まっていて、健康的で、若々しい。
「性格の問題なら、これはこれで一生付き合っていくしかないか!」と笑える強さが手に入りました。
ダイエットは、単に体重を減らす作業ではありません。「自分を苦しめていた言い訳を一つずつ潰して、裸の自分と向き合うための儀式」なのだと、今の私は思っています。
美味しいものは、相変わらず脂肪と糖でできています。でも、それをどう楽しむか、そしてその後の自分をどう愛するか。それを決めるのは、ポテチでもクッキーでもなく、あなた自身です。
さて、私の性格改善の道のりは、ダイエットより険しそうですが……。それはまた別の機会に、研究資料として発表させていただきますね。
📖 この記事を読んだあなたへの「次のステップ」
私がトレーナーさんに最初に言われたのが、「まず、自分を正しく観察することから始めましょう」でした。
「なぜ太ったのか」が自分でわかっていないと、どんな方法も的外れになってしまうから。メキシコ時代の私がそうだったように、「なんとなく食べ過ぎ」「なんとなくストレス」で終わらせていると、何度やっても同じ壁にぶつかります。
まずはここから読んでみてください👇
👉 ダイエット成功の第一歩!自分を”正しく観察する”ための自己分析ガイド
🍚 観察してみたら「糖質が多かったかも…」というあなたへ
ポテチのあの罪悪感の正体は、脂質より実は糖質だったりします。私自身、ビールとクッキーで72kgになった張本人なのでよくわかります。笑
「ストレスゼロで糖質と付き合う方法」を解説しています。
👉 【脳をだましながらストレスゼロで!】ダイエット食事管理の進め方|糖質編
🥑 「脂っこいものが好きで、脂質が問題だったかも」というあなたへ
メキシコのアボカド山盛り生活で実感しましたが、「良い脂質だから大丈夫」は大いなる罠です。食事の満足感を落とさずに脂質をコントロールする方法と、「隠れ脂質」に気づいた私の体験を読んでみてください。
👉 【脂質の罠】「隠れ脂質」に気づいた日から変わった私の食事管理法
👉 脂質を減らしても満足感は落とさない!科学的に証明された食べ方5選
「糖質も脂質も、どっちもかも……」というあなたは、まず自己分析ガイドに戻って、自分のパターンを整理してみてくださいね。私みたいに「とりあえず全部食べすぎ+ストレスMAX」だった場合も、ちゃんと整理できますよ。笑
