
食事制限を始めると、だいたいの方は1~2kgするっと落ちます。ですが、それは脂肪がなくなったわけではありません。
「痩せ止まり」を防ぐためにはどうしたらいいのか、一緒に見ていきましょう。
その食事のままで大丈夫?“代謝を落とさず痩せ続ける”ための次の一手
「ちょっと食事を減らしたら1〜2kg落ちた!」
「このまま続ければもっと痩せそう!」…そう思ったあなたにこそ伝えたい。
実はそのタイミングこそ、“体の中身”を見直す分かれ道なんです。
✅ 最初に落ちた体重、それって“脂肪”じゃないかも?
カロリー制限や糖質制限を始めると、体はまず「水分」や「筋肉」から減らしていきます。
💡 なぜ?
実は、体が最初に使うエネルギー源は「脂肪」ではなく「グリコーゲン(糖)」なんです。
🔬 グリコーゲンが優先的に使われる理由とは?
体は常に「すぐに使えるエネルギー」を求めています。
グリコーゲン(糖質)は、燃えるスピードが速く、すぐにエネルギーになるため、体はまずこれを使います。
脂肪はというと…
- 分解に時間がかかる
- エネルギーになるのに酸素が必要
- 強度の低い運動や空腹時にしか使われにくい
つまり、体にとってグリコーゲンは「即効性のあるガソリン」、脂肪は「時間のかかる薪ストーブ」みたいな存在。
🧠 身体の優先順位は「手っ取り早く動くこと」なので、
➤ まずグリコーゲンを使い、それがなくなったときに脂肪を燃やし始めるのです。
さらにグリコーゲンは、筋肉や肝臓に蓄えられており、1gあたり約3gの水分を抱え込んでいるため、
グリコーゲンが使われると、水分も一緒に出ていきます。
✅ このため、糖質制限や食事制限を始めると「すぐに体重が落ちた!」という現象が起きるのです。水分が抜けるのでむくみも取れ、痩せたと錯覚しやすくなります。
📝 まとめると…
落ちやすい順番 | 内容 | 減った理由 |
---|---|---|
👑①グリコーゲン+水分 | 糖質制限・絶食などで真っ先に使われる | すぐに使えるエネルギーだから |
②筋肉 | エネルギー不足になると分解されてしまう | カロリー不足が続くとアミノ酸を使うため |
③脂肪 | 最後にじわじわ減っていく | 分解に時間がかかるから |



つまり、最初の1〜2kgは“水分”や“筋肉”の分解が原因の可能性が高いのです。
✅ 筋肉が落ちるとどうなる?
─ 引き締めたい人ほど要注意!
筋肉は基礎代謝(=じっとしてても消費するカロリー)を生み出してくれる大切な存在。
もし筋肉が減ってしまうと…
結果 | どうなる? |
---|---|
基礎代謝が下がる | ➤ 以前よりカロリー消費が減って痩せにくくなる |
引き締め力が落ちる | ➤ 見た目がたるんでくる |
疲れやすくなる | ➤ 活動量が落ちて悪循環に |
⚠️「食べてないのに痩せない」「見た目が変わらない」
その原因は“筋肉の減少”かもしれません。
✅ なぜ筋肉をつけると“細く見える”の?
筋肉は脂肪より同じ重さでも体積が小さいため、
筋肉が増えて脂肪が減ると、見た目が引き締まって細く見えるようになります。
📏 例えば同じ50kgでも…
- 体脂肪率30%の人 → 柔らかく、丸みのある印象
- 体脂肪率20%の人 → すっきり引き締まった印象に
✅ 体脂肪率30%と20%の女性の見た目の違いとは?


このイラストでは、どちらの女性も体重50kgですが、体脂肪率が違うことで印象がかなり変わっています。
🍑 体脂肪率30%の女性(左)
- 全体的に丸みがありやわらかい印象
- 特にお腹・腰回り・太ももに脂肪がつきやすい
- 二の腕や背中も、うっすらとふっくらして見える
- いわゆる「女性らしい体型」に見えやすい反面、“たるみ感”や“くびれの消失”が出やすい
💪 体脂肪率20%の女性(右)
- 脂肪が少ない分、全体的に引き締まった印象
- ウエストがくびれており、お腹や腰回りがスッキリ
- 肩や太ももにも筋肉のラインが見えやすく、スタイルが良く見える
- 健康的でアクティブな印象
✅ なぜ「お腹」は一番太りやすいの?
お腹に脂肪がつきやすいのには、しっかりとした理由があります。
❶ 内臓を守るための「皮下脂肪クッション」
お腹は大切な内臓がたくさん詰まっている場所。
そこを守るために、体は腹部に優先的に脂肪を蓄えようとします。
特に女性は妊娠やホルモンの関係から、下腹部に脂肪を蓄えやすい体質になっているんです。
❷ カロリーオーバーの“貯金箱”にされやすい場所
余ったエネルギー(摂取カロリー>消費カロリー)は脂肪として蓄積されますが、
その「保管場所」として最初に選ばれるのが、お腹まわり(腹部)です。
お腹は血流がそこそこあり、蓄えやすく、使われにくい=太りやすく落ちにくいエリア!
❸ 姿勢が悪いとさらに目立つ
猫背や骨盤の前傾・後傾など、姿勢の崩れもお腹ぽっこりの原因に。
脂肪が少なくても、筋肉が弱って姿勢が崩れると、お腹が前に出て太って見えることもあります。
🔍 見た目の変化は「脂肪のつき方」と「筋肉の支え方」で決まる
要素 | 太って見える原因 | 細く見える工夫 |
---|---|---|
脂肪 | お腹・背中・太ももに集中しやすい | 分散させて燃焼を狙う(有酸素+温活) |
筋肉 | 支える力がないと脂肪が垂れやすい | 軽い筋トレで「引き締め感」アップ |
姿勢 | 骨盤・背骨の角度で下腹が出る | 体幹を整えるとウエストラインが変わる |
💡 結論:「体脂肪率が下がる=細く見える」には理由がある!
- 筋肉は脂肪より体積が小さいから、引き締まって見える
- 脂肪の減り方・つき方は人によって違うけど、
→ 一番目立つのはやっぱり“お腹”! - 筋肉をつけながら脂肪を減らすのが、見た目を変える近道
✅ ✅ 今こそ!体の“中身”を知るタイミング
─ 体組成計の読み解き方ガイド ─
体重が落ち始めた今こそ、「何がどれだけ減っているか」を正しく知ることが大切です。
体組成計があれば、体の“中身”を数字で把握できます。
📊 体組成計で見るべき4つの指標と目安
指標名 | 説明 | 女性の一般的な目安 | チェックポイント |
---|---|---|---|
① 体脂肪率 | 全体の体重に対して脂肪が占める割合 | 20〜27%(理想) 30%以上→やや高め | ✔️30%を超えているなら、まずは脂肪を減らす対策を優先 |
② 筋肉量(骨格筋) | 体を支えたり動かす筋肉の量 | 35〜42kg(身長160cm前後の場合) | ✔️初回測定を記録して、減っていないか定期的にチェック |
③ 基礎代謝量 | 1日何もしていなくても消費されるカロリー | 1,100〜1,300kcal(30〜40代女性) | ✔️1,100kcalを下回っていたら筋肉量を増やす工夫を |
④ 内臓脂肪レベル | 内臓周りについた脂肪の蓄積度合い(レベル1〜30など) | レベル1〜9:正常範囲 レベル10以上:やや高め | ✔️レベル10以上なら、内臓脂肪を減らす生活改善を意識 |
💡 体脂肪率と筋肉量を一緒に見るのがポイント!
- 体脂肪率だけが下がっている → 脂肪燃焼ができている◎
- 筋肉量も一緒に下がっている → 食事制限が過剰かも。要たんぱく質強化!
- 体重が減ったのに体脂肪率が上がってる → 筋肉が減って脂肪が相対的に増えた状態
📌 体脂肪率が「下がっているのか」「上がっているのか」を週1以上のペースで見ていくのがおすすめ!
✅ 記録のコツ
- 測定タイミングは【朝起きてすぐ or 入浴前】で統一
- 同じ時間帯で記録を残すと変化が分かりやすい
- 専用アプリでグラフ表示できる体組成計だと、習慣化しやすい◎
🛒 おすすめの体組成計
商品名 | 特徴 | リンク |
---|---|---|
タニタ インナースキャンデュアル BC-768 | 筋肉量・体脂肪率・基礎代謝を詳細に表示。スマホアプリと連携可能。 乗った人を自動で認識してくれるので、家族使いに◎。 | 楽天で見る |
RENPHO 体組成計 ES-32MD | 筋肉量・体脂肪率・基礎代謝を表示。スマホアプリと連携可能。アプリのユーザー登録人数は無制限。記録保管にはメールアドレス登録が必要です。 | 楽天で見る |
オムロン カラダスキャン HBF-228T | 家族で使えるメモリ機能付き。iPhoneアプリ連動◎ 最大登録人数4人。 | 楽天で見る |
✅ 結論:数字が“行き先”を教えてくれる!
📉 体重の数字が減っても、
「体脂肪率が上がってる?」
「筋肉が減ってる?」そんな兆候を早めに察知できるのが、体組成計の強みです。
“ただ減った”ではなく、“中身も引き締まっている”ことがわかると、
不安もブレもなく、安心して進み続けられますよ✨
✅ 筋肉を減らさずに、スッキリ痩せる3ステップ
① たんぱく質を意識して摂る
体重が減りはじめた時こそ、筋肉を守るためにたんぱく質をしっかり摂ることが重要です。
💡おすすめなのが、食事記録アプリ(あすけん・MyFitnessPal ・カロミルなど)を使って、自分の1日の栄養バランスを見てみること。



📱 数日つけてみると、「たんぱく質の摂取量が全然足りていなかった!」と気づく人が本当に多いです。
✅ たんぱく質不足だと…
- 筋肉が分解されてしまい、代謝が落ちやすくなる
- 見た目もたるみがちに
- 疲れやすくなって「やる気」が出ないことも…
👉 まずは1食につきたんぱく質15〜20gを目安に。
朝食・昼食で不足しがちな人は、プロテインやコンビニ惣菜の活用もおすすめ!
商品名 | 特徴 |
---|---|
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inプロテイン | 甘めで飲みやすく、間食代わりにも◎ |
マイプロテイン(粉タイプ) | 味のバリエ豊富&コスパ最強、買い置き用にも |
📎 詳しくはこちら:プロテイン比較レビュー


② 軽い“宅トレ”を始める
筋肉を守るには、軽い刺激を与えることが大切。
自宅でもできる簡単トレーニングを週2〜3回から。
💪 おすすめアイテム
📎 宅トレプランはこちら:1日5分の引き締め宅トレ


③ 代謝を守る“習慣”を整える
- 朝の白湯 → 肝臓と内臓を目覚めさせる
- 有酸素運動 → 脂肪燃焼スイッチを入れる
- お風呂&温活 → むくみ&冷え対策に効果的
💡 体を温めると筋肉が使われやすくなり、脂肪も燃えやすい体「に♪
「白湯+レモン汁」でさらに代謝UP
🔸 レモン汁に含まれるクエン酸には、肝臓の解毒機能をサポートする働きがあり、朝の代謝スイッチをやさしく入れてくれます。
🔸 胃腸の粘膜を刺激しすぎない程度に、小さじ1/2〜1杯のレモン汁を白湯に加えるのが◎
🔸 “冷え体質”や“朝スッキリしない人”にもおすすめのリセット習慣!
✅ 白湯だけでも効果はありますが、レモンを加えるとより代謝&巡りのサポートに!
✅ まとめ:「今の食事、続けていい?」と思ったら…
📍 体重だけを見ず、“体の中身”をチェックしよう!
痩せ始めた今が、もっとも調整が効くベストタイミング。
体脂肪だけを落とし、筋肉は守って、しなやかに引き締まった体を目指しましょう。